減塩指導では、最初に患者さんの食事について聞き取り調査や食事記録を書いてきてもらうことが多いと思います。
食事記録から減塩ポイントを探る際には、例えばラーメンや麺類、漬物や味噌汁などの高食塩料理をたくさん摂ってないか気になります。
では、何日かの食事記録があればいいのでしょうか。
食事記録は、通常、1日〜3日を書いてもらうことが一般的です。
しかし、料理名だけでも1週間あれば、食生活のパターンが見えてくるのです。
例えば、皆さんは「今日は何を食べようか」と考える時、何を思い浮かべますか?
カレーか、そばか、パスタか、寿司か、、と料理名で考えることが多いと思います。
そのほか、和食にしようか、中華料理にしようか、それとも洋食か。
今日はゆっくり食べたい、時間がないからサクッと食べたい。
お弁当の日、外食の日、お惣菜を買ってきた日、簡単に料理を作る日、ゆっくり料理を作る日。
もちろん、イベントや出張、旅行でも変わってきますね。
これらの特別な日を除いた、普段の平日と休日の1週間の食事が、大切な情報源となります。
1週間の料理名から、主食の摂り方のパターンがわかります。
主食パターンによって、人それぞれの食傾向(好み)が見えてきます。
なんと、患者さんが何から食塩を摂っているのかも、主食から見えてくるのです。
味噌汁や漬物などの高食塩料理・食品は、白いご飯と相性がいいのですが、パンや麺類と一緒に食べることはありません。
パンや麺類が多い人は、主食そのものから食塩が入ってきてしまいます。
このように、主食の種類によって高食塩になる原因を探し出せるのです。